成長期のわんちゃん 多頭飼いのケース!!
相談
コジロウはご飯を食べる時は「オテ」「オスワリ」「マテ」ができるのに、散歩へ行く時のリードをつける時は、お腹を見せてシッポをふり、「オテ」「オマワリ」「マテ」ができません。
叱ってもお腹を見せたまま横たわっています。
シシマルは主人が呼ぶと寄ってきますが、私が呼んでもジーッと見つめしばらくするとフイッとどこかへ行ってしまいます。
環境
【飼い主】30代夫婦
【愛 犬】名前:コジロウ ♂ 6ヶ月 ミニチュアダックス
【愛 犬】名前:シシマル ♂ 4ヶ月 フレンチブル
ドックカウンセラーからのアドバイス
6ヶ月のコジロウちゃんと4ヶ月のシシマルちゃん、成長期の元気なワンちゃん2頭に囲まれお世話も大変でしょうが、幸せは何倍にも膨らんで、忙しくも楽しい毎日を過ごされていらっしゃることと思います。
この時期のワンちゃんは、見るもの全て目新しくて興味津々。
毎日が新しい驚き満載です。
子犬たちはいつも楽しくて仕方ないと言うように見て取れますが、実は群れの中の自分の位置をそれぞれに探ってみたり、飼い主さんが本当に頼りになる人なのか、この人は本当に自分の事を守ってくれるのかと不安に感じている頃でもあるのです。
また飼い主さんにとっては、ワンちゃんそれぞれが本来どのような性格をしているかを理解してあげるためにも、ゆっくり2頭を見てあげる時です。
今はそのような意味をもつ時期である事を、飼い主さんが認識して、人間社会で暮らしていくためのルールを教えていってあげましょう。ワンちゃんたちの事をよく理解してあげて、人間の事を理解できるワンちゃんを育てていきましょう。
家庭に暮らすワンちゃんのしつけと言うものは、犬に言うことを聞かせる事が目的ではなく人間と協調する心を持つ犬に育てるのが目的です。
そのためには、むやみに叱ったり怒ったりせず、できることを褒めて育てて行きましょう。
お悩みの中の質問で、リードをつけるときにお腹を見せてしまうというのがありますがその時は、叱らずに優しく「おすわり」と言って座らせ、褒めます。
「リード付けるから、そのまま待っててね」などといいながらリードをつけ、褒めます。
これは決して叱る状況ではなく、動作を教えているわけですから、その動作をさせて褒めるのが大切です。
また、シシマルちゃんが呼んでもすぐに来ないということですが、これも名前を呼んで「オイデ」と言ったら来させて褒めるという教え方です。
シシマルちゃんが何を言われているのかを理解できるようになるまでは、この練習はリードをつけて端を持ち、呼んだらすぐに引き寄せて褒めます。
決して叱らず何回も練習しましょう。
呼んで必ず来てくれるように教えるためには、呼ばれて飼い主さんのところに行ったら必ず良い事があるとワンちゃんに理解させる事が大切です。
名前を呼ぶ時は、必ずその後にうれしい事が待っている状況を作りましょう。
叱るときに名前を呼んでしまって、“名前を呼ばれる=叱られる”と思ってしまうと、呼んでも来てくれなくなってしまいます。
多頭飼いをしていると、どちらに呼びかけているのかを分かってもらうために、つい つい指示語の前にも名前を呼んでしまいますが、これも気をつけましょう。
逆に言えば、たとえ叱りたいときでも名前を呼んでしまったら、それはもう褒め言葉を言うしかないということです。
ワンちゃん達にもっともっと、声をかけ、あらゆる時に褒めてあげてください。
その 一つ一つの飼い主さんの行為が愛犬と心をつないでいくことでしょう。
注意事項:
お悩み相談は、同じような悩みに見えても、個々の飼い主さんの暮らし方や犬との接し方、性格や物の考え方によって、解決策や回避策、またその伝え方が大きく変わって来ます。もちろんこれに加え、犬の性格・犬種・年齢など様々な要素でも内容が変わります。
10組の飼い主さんと犬が居たら、10通りのお悩み相談回答が存在しますので、こちらの相談文はその一例に過ぎません。御注意下さい。